いつもと同じ時間に家を出たのに、職場に遅刻してしまう理由として電車の遅延や道路の渋滞などが挙げられる。ところがオーストラリア在住のある女性は、巨大なアザラシが車の前で寝ていたため職場に向かうことができないというハプニングに見舞われた。このアザラシは地元のマスコット的な存在で、SNSではそのお茶目な姿が人気となっているという。豪ニュースメディア『The Chronicle』などが報じた。
予期せぬ場所でアザラシに遭遇したのは、豪タスマニア州のプリムローズ・サンズ地域に住むアンバー・ハリスさん(Amber Harris)だ。11月14日午前6時20分頃、アンバーさんは愛車に誰かが侵入したような音が聞こえてきたため目を覚ました。そして寝室の窓から外を見ると、なんと1頭のアザラシがアンバーさんを見上げていたという。
その後、アザラシはアンバーさん宅の郵便ポストを壊して玄関デッキの方に回り、好奇心から玄関ドアの内側をのぞき込んだ後、ガレージを探索してから車の前に居心地の良い場所を見つけて眠り始めたそうだ。アンバーさんは、アザラシがその場を動かない様子だと感じたため、職場の上司に電話して出勤が遅れることを伝えたという。
アンバーさんの朝の通勤を妨害したアザラシの正体は、ミナミゾウアザラシの“ニール(Neil、3)”であった。ニールは2020年に生まれて以来、プリムローズ・サンズ・ビーチで意気揚々と移動する様子や、海岸沿いの様々な場所で休んでいる姿が目撃されている。
タスマニアの海洋保護プログラムでは、ニール専用のInstagramアカウントを作成してその動きを追跡し、地域コミュニティーとその動向を共有している。道路で日光浴をしたり、ニールを保護するために設置されたカラーコーンで遊んだりしている様子などは、ネット上でも人気を集めて、ニールが地域住民から愛されていることが分かる。
まさか自宅の庭でニールを見るとは思ってもみなかったアンバーさんは、