海外発!Breaking News

writer : ac

【海外発!Breaking News】飼い主の遺体に72日間寄り添った犬、痩せて体重が半分に減るも“奇跡”の生還(米)

鎮静剤を入れた缶のドッグフードでした。フィニーはひどくお腹が空いていたのでしょうね。缶を歯で噛んで離そうとせず、ゆっくりと一口一口、噛みしめながら食べていました。」

さらに結婚34年になるという妻ドナ・ホルビーさん(Dana Holby、78)は、「夫が亡くなったことは今でも信じられません。でもフィニーが戻って来たことは異次元の出来事ですよ」と驚きを隠せず、帰宅後の愛犬の様子についてこのように明かした。

「フィニーは帰宅後、飛んでいる蛾や虫を捕まえたり、裏庭で幼虫を掘り起こすなど以前には見られなかった行動が見られるようになりました。きっと山の中で、虫などのほか、巣穴に棲むネズミ、シマリス、リスなどのげっ歯類を食べていたのでしょうね。」

「以前のフィニーは社交的な性格でしたが、帰宅後は他の犬が近づくと私の背後に隠れるようになりました。きっとそうやって捕食者から逃げていたのでしょう。フィニーがなぜピューマに見つからずに済んだのかは分かりませんが、あの子は小さいながらもとても賢いのです。」

なおフィニーの体重は通常、4.5キロ(一部報道では5.4キロとも)ほどだそうだが、家族が引き取った時には半分以下しかなく、肋骨が浮き出ていたという。また鼻には土とかさぶたで覆われた深い切り傷があったそうで、げっ歯類や虫を食べたり、近くの小川の水を飲んだりして生き延びたとみられている。

家族が引き取った時には体重が半分以下しかなく、肋骨が浮き出ていたというフィニー。鼻には土とかさぶたで覆われた深い切り傷があったという(画像は『Outside Magazine 2023年11月15日付「A Hiker and a Terrier Climbed a Peak. The Dog Came Home 72 Days Later.」(Photo: Dana Holby)』のスクリーンショット)

ちなみにジャック・ラッセル・テリアはもともと、キツネや小さなげっ歯類の狩猟のために交配された種で、リッチさんとドナさんは2020年、生まれたばかりのフィニーをニューハンプシャー州のブリーダーから手に入れたという。

フィニー(右)とくつろぐリッチさんとドナさん。夫妻は2020年、生まれたばかりのフィニーをニューハンプシャー州のブリーダーから手に入れたという(画像は『Outside Magazine 2023年11月15日付「A Hiker and a Terrier Climbed a Peak. The Dog Came Home 72 Days Later.」(Photo: Bill Milner)』のスクリーンショット)

ドナさんは現在、「フィニーが夫の匂いを嗅ぐことができるように」と家の中のあちこちに夫の衣服を置き、出かける時も、就寝時もフィニーと一緒にいるとのことで、感慨深くこのように語っていた。

「これはずっと感じていたことなのですが、フィニーはきっと、リッチが私のもとに送ってくれたのではないかと思っているのです。リッチはきっと、フィニーにこう伝えたのでしょうね。『家に戻って、ドナの世話をしてあげて!』とね。」

画像は『Outside Magazine 2023年11月15日付「A Hiker and a Terrier Climbed a Peak. The Dog Came Home 72 Days Later.」(Dana Holby/Archuleta County Sheriff)(Photo: Bill Milner)(Photo: Dustin English)(Photo: Dana Holby)』『Metro 2022年1月5日付「Dog sat on owner for 13 hours after he broke his leg climbing mountain」(Picture: Antonija Sjaus Brkic)』『Soccorso Alpino e Speleologico Friuli Venezia Giulia – CNSAS 2021年2月18日付Facebook「Sopravvive a sette notti all’addiaccio Venzone (ud)」』『Keswick Mountain Rescue Team 2021年10月30日付Facebook「Incident 104」』『The Daily Star 2022年2月11日付「Devastated dog pines for owner at his funeral after being killed in deadly landslide」(Image: Newsflash)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 A.C.)

ドナさん(左)とリッチさん。「夫がフィニーを自分のもとに送ってくれたのではないか」と思っているというドナさん。リッチさんがフィニーに「家に戻って、ドナの世話をしてあげて」と伝えたのではと感じているという(画像は『Outside Magazine 2023年11月15日付「A Hiker and a Terrier Climbed a Peak. The Dog Came Home 72 Days Later.」(Photo: Dana Holby)』のスクリーンショット)

2022年にはクロアチアの雪山で滑落し骨折した飼い主の体を13時間寄り添い温め続けた愛犬が話題になった(画像は『Metro 2022年1月5日付「Dog sat on owner for 13 hours after he broke his leg climbing mountain」(Picture: Antonija Sjaus Brkic)』のスクリーンショット)

2021年にはイタリアの山で骨折したハイカーが7日後に生還した。このハイカーはそばを離れず寄り添い続けた愛犬に「命の恩人だ」と明かした(画像は『Soccorso Alpino e Speleologico Friuli Venezia Giulia - CNSAS 2021年2月18日付Facebook「Sopravvive a sette notti all’addiaccio Venzone (ud)」』のスクリーンショット)

2021年にはイギリス在住の71歳の男性が愛犬2匹と山登り中に発作を起こし、意識を失ってしまった。そんな飼い主の危機を察した愛犬2匹が協力し、迅速に助けを求めて飼い主の命を救った(画像は『Keswick Mountain Rescue Team 2021年10月30日付Facebook「Incident 104」』のスクリーンショット)

2022年にはコロンビアで土砂崩れで死亡した飼い主の棺のそばを離れない犬が話題になった。2日間眠らず、食事もとらなかったという(画像は『The Daily Star 2022年2月11日付「Devastated dog pines for owner at his funeral after being killed in deadly landslide」(Image: Newsflash)』のスクリーンショット)

1 2