68歳の今でも変わらぬ美しさで、銀幕の世界に君臨するイザベル・アジャーニが、脱税とそれに関連したマネー・ロンダリングで税務当局から訴追されていることが判明した。イザベルは、10月11日付の仏誌『Paris Match』で自身の財産について率直に語り、「私はファンが思っているよりもずっと裕福ではない」と主張した。
19歳の時に、有名なフランスの文豪ヴィクトル・ユーゴーの次女アデルの狂気的な恋の情念を描いた『アデルの恋の物語』(原題:L’Histoire d’Adèle H. 1975年仏公開)で主役を務めて美少女ぶりが注目された後、特に90年代では『可愛いだけじゃダメかしら』(原題:Toxic Affair 1993年公開)、『王妃マルゴ』(原題:La Reine Margot 1994年公開)などでも人気を博したイザベル・アジャーニ。パリ出身のフランス人だが、アルジェリア人の父とドイツ人の母を持つイザベルは、ミステリアスな美しさにほとばしる情熱を持ち、一切表情を変えずに大きな青い瞳から大粒の涙を流す、そんな彼女の演技に魅了された人も多いのではないだろうか。
そんなイザベル・アジャーニは、脱税とそれに関連したマネー・ロンダリングの容疑で10月19日にパリ刑事裁判所に出廷する予定になっている。2013年にイザベルが、セネガル人の富豪実業家ママドゥ・ディアニャ・ンディアイ氏に借金を願い出たことが事の始まりのようだ。彼はイザベルに200万ユーロ(約3億1500万円)を無利子で貸し付け、