フランスで、修道女が宗教施設の建設現場を守るために、身体を張って環境活動家と対峙した。同国ではラグビーワールドカップが開催されたこともあり、修道女によるタックルの動画は500万回近くの表示回数を記録するなど話題となっている。フランスの地方紙『Paris-Normandie』などが報じた。
フランス南東部に位置するオーヴェルニュ=ローヌ=アルプ地域アルデシュ県のサン=ピエール=ド=コロンビエ村で、修道女のブノワさん(Benoîte)らと環境活動家の衝突が発生した。今回の出来事は、フランスのテレビチャンネル「France 3」のジャーナリスト、レオ・シャピュイさん(Léo Chapuis)が当時の様子を捉えた動画をSNSに投稿したことで話題になった。
レオさんは、投稿に「壮絶! アルデシュで大騒動…修道女が、環境活動家にタックルをする。宗教関係者らは、環境への影響を理由に建設を妨害する過激派を前に、宗教施設の建設地を守る」と記し、この動画は500万回近くの表示回数を記録している。
建設現場で撮影された動画には、複数の環境活動家や修道女らが映っており、話し合いをしているように見える。すると突然、40、50代とみられる男性活動家が建設現場に侵入しようと試み、ブノワさんはこの男性を地面に押し倒した。
男性活動家を制止しようとした際の勢いで、ブノワさんも地面に倒れている。また、建築資材らしき物を破壊する活動家も映っており、現場は騒然としていた。その場には、警察官の姿も見られたという。
2019年以来、サン=ピエール=ド=コロンビエ村では、宗教施設の建設計画をめぐって意見が対立している。19,000平方メートルの新たな施設建設のプロジェクトが発表されるやいなや、村の住民や議員の多くが反対した。
環境保護団体「Ami.es de la Bourges」も反対派に加わり、建設工事と大量の巡礼者の流入は環境破壊を引き起こすだけだと主張した。そして団体がデモを行ったり、無断占拠を行った結果、