イギリスで昨年8月、闘犬だったアメリカン・ピット・ブル・テリアを改良して作られた「アメリカンブリーXL」に34歳の男性が襲われて死亡した。リシ・スナク英首相は今月15日、2023年末までに同種の犬の飼育を禁止する方針を発表したが、その背景には、犬による悲惨な事故が相次いでいることがある。そんな中、10歳の少年が犬に襲われるという悲惨な事故が発生した。当時の様子は監視カメラの映像が記録しており、そこには目を覆いたくなるほど壮絶な光景が捉えられていた。英ニュースメディア『The Mirror』などが伝えている。
英ウェスト・ミッドランズのウォルソールで現地時間13日の午後7時半頃、地元に住むムハンマド・サミ・ラザ君(Mohammed Sami Raza、10)が自宅前でサッカーボールを蹴って遊んでいたところ、突然やってきた犬に襲われて大怪我した。
その一部始終は監視カメラが記録しており、犬はムハンマド君の前を通り過ぎた後、Uターンしてムハンマド君の太ももに噛みつく姿が捉えられている。それを振り払おうとするムハンマド君だったが、犬は彼の腕に噛みついて引きずり回そうとした。
ムハンマド君の泣き叫ぶ声に気づいた家族2人が駆けつけて、犬を叩くなどして救おうとした。しかし犬は制御不能な状態で、ムハンマド君に噛みついたままだった。その後、通りかかったタクシーの運転手が助けに入るも犬は全く動じることがなく、最終的に別の男性が加わり、