友人の一人に「なぜ娘を連れてきたの?」と聞かれてしまったという。彼女は母親から子守り代を払うように言われた経緯と、これを断ったことで他に子守りを頼める人がいなかったことを伝えたところ、その友人から次のように言われたそうだ。
「あなたは母親に出張の時だけでなくても毎回、子守り代を払うべきだわ。だって年老いた女性が、その年で幼い子供のために時間と労力を費やすのよ。」
しかし女性は、自身が10代になるまで祖父母が世話をしてくれたこともあり、それが当たり前だと思っていたため、友人の言葉が受け入れられなかったようだ。そして今回、Redditに母親とのいきさつを綴り、最後に「どうなのかしら…。私が最低なの?」とユーザーに意見を求めたところ、このような声が寄せられた。
「あなたの母親は、あなたのためだからって無償で子守りをする義務はないのよ。あなたの“用事”って友人に会うことだったのね!」
「あなたの母親は優しい言い方ではないにしろ、あなたが『多くを求めすぎている』と言っているの。なぜあなたが用事を済ませるために、母親が子守りをしなきゃならないの?」
「あなたの母親が断固として譲らないのは、明らかにあなたが子守りを頼むのが当たり前だと思っているからだと思う。そうでなかったら、いつ子守りができるか前もって聞いてから頼むはずでしょう? あなたは母親に助けを求めているにもかかわらず、自分の時間だけを優先しているんじゃないの?」
寄せられたコメントのほとんどが女性の母親を擁護するものばかりで、彼女に対しては手厳しい声が多数あがった。
女性は追記で、母親が裕福な生活をしていることや、子守りを頼むのは多くて週に2回、時には月に2回程度だと明かしている。また彼女の母親は60代前半で、それまではいつも孫との時間を楽しんでいたと述べていた。
女性の投稿には7000件以上のコメントが届いたが、これらの意見について、彼女は今のところ自身の心境を明かしていない。
なお米ニュースメディア『Newsweek』が、アメリカの作家で育児の専門家でもあるフローレンス・アン・ロマーノさん(Florence Ann Romano)に意見を求めたところ、彼女は「(孫の子守りに対して)報酬を要求するのは別に筋違いではありません」と述べている。
しかしフローレンスさんは、「子守り代を要求する権利はあるものの、両者の間できちんと話し合いをする必要がある」とし、このように語っている。
「話し合いを設ける必要があることは明らかです。話の段取りとして、彼女は母親に謝罪すること、そして子守りを支援してくれたことに感謝することです。祖父母が孫の子守りをすることに関して、今の時代はこれまでと異なります。」
「親が子供のためにベビーシッターや託児所にお金を払っていると思いますが、祖父母もまたそれらと同じようにサービスを提供しているのです。それを踏まえた上で祖父母に報酬を払うか払わないかは(誰かの意見に左右されるのではなく)、各家庭で判断することとなります。」
またフローレンスさんは、一部の「お金に関係なく祖母は喜んで孫娘の世話をすべきだ」との声に対して、「彼らは祖母に罪悪感を植え付けようとしている」と反論した。
画像は『getDoor21 2023年8月29日付Reddit「AITAH for refusing to pay my mother to babysit my 8 year old daughter?」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 MasumiMaher)