カナダで先月30日、走行していたトラックの荷台からミツバチの巣箱が落下し、約500万匹ものミツバチが道路上を飛び交う事態になった。対応しきれなかった警察は地元の養蜂家らに応援を求め、養蜂家らはミツバチに刺されながらも大量のミツバチを回収した。カナダのニュースメディア『Global News』などが伝えている。
カナダのオンタリオ州南西部ハルトン地方のハルトン地域警察(Halton Regional Police Service)は先月30日午前6時15分、「走行中のトラックからミツバチの巣箱が落下し、約500万匹が逃げ出した」という通報を受けた。
このトラックを運転していたトリスタン・ジェームソンさん(Tristan Jameson)は、カナダのニュースメディア『Global News』に対して「道路を走行していて、袋か何かが横切ったのでハンドルを切ったのです。側溝に落ちてしまいそうになり、再びハンドルを切った時、荷台の巣箱が落ちてしまったのです」と当時の状況を話している。トリスタンさんによると、ミツバチたちは自分の巣を見失ってしまい、巣の場所を探し出すために大量のミツバチが飛び交うことになってしまったという。
警察官らが現場に駆けつけたものの、500万匹という数のミツバチに対応しきれず、地元の養蜂家たちに連絡して応援を求めた。近くの国立植物園「Royal Botanical Gardens」で約40万匹のミツバチを世話している養蜂家のルーク・ピーターズさん(Luc Peters)も、警察から応援要請を受けた一人だった。ルークさんは「ミツバチに関しての緊急事態で、警察から連絡を受けたのは初めてだった」と話しており、