幼い子どもは興味本位で口の中に物を入れることが多く、異物を飲み込んで緊急搬送されるというケースは珍しくない。南米ペルーで現地時間9月12日、2歳の男児が牛用の注射針8本を飲み込んでしまい、緊急手術で一命を取り留めた。男児の母親は、仕事が忙しく事態に気づかなかったと話しているが、事の重大さを踏まえた病院側は虐待を疑い、警察に通報したという。米ニュースメディア『New York Post』などが伝えている。
今回の誤飲事故は、ペルー北部のサン・マルティン県マリスカル・カセレス郡で発生した。男児は県内のタラポトII-2病院に運ばれ、小児外科医のエフライン・サラザール・ティト氏(Efraín Salazar Tito)が男児の腹部全体に8本の注射針が刺さっているのを発見した。県の発表によると、針は右側の腹膜に2本、左側に3本、腹壁に1本、そして膀胱と直腸の間に2本あったという。
男児は、母親ナリー・オロルテギ・ピスコさん(Narly Olórtegui Pisco)が働く牧場で、牛の注射針を見つけて誤って飲み込んでしまったとみられている。
シングルマザーのピスコさんは、息子の面倒を見てくれる人がいなかったことから牧場に連れてきたそうだ。そして仕事が忙しかったため、男児が注射針を飲み込んだことに気づかなかったという。またピスコさんは、男児が飲み込んだ注射針について、牧場の獣医による不注意であると指摘した。
幸いにも、男児は2時間の手術で8本の注射針をすべて取り除くことに成功した。ティト医師は、