自宅前で複数の警察官に取り囲まれた11歳の少女が、後ろ手に手錠をかけられ、震える声で「もうこんなことはしない」と言っている場面を収めた警察のボディカメラ映像が先月、全米のニュースメディアで公開され、人々に衝撃を与えた。『NBC News』『CBS News』などが伝えた。
「友だちが20分前に誘拐された。オークヒル市内の州間高速道路95号線南行きです。」
現地時間7月26日午前9時45分、米フロリダ州ボルーシャ郡保安官事務所の通信センターが、911(緊急通報用電話番号)宛に不審な事件を知らせるショートメッセージを受信した。
リリー・リー・コームス(Lilly Lee Combs)という名前の送信者からは、その後も「それは白のバンで、私は青いジープに乗って後を追っている」とメッセージが届いた。
通信センターが「友だちの名前は?」と返信すると、「マディー・ローソン(Maddie lawson)、14歳よ」と返事が来た。
さらに、「彼女は縛り上げられている」「男は銃を持っている」などと、男性容疑者や誘拐の詳細がリリー・リー・コームスから送られ続けた。
保安官事務所によると、誘拐の通報を受けてエドガーウォーター警察、ニュー・スミーナ・ビーチ警察、ポート・オレンジ警察と航空部隊のエア・ワンを含む捜索チームを緊急出動させて容疑者の車を捜したが、見つけ出すことができなかった。また同時に、メッセージ送信元を追跡したところ、ポート・オレンジ市のポピー・レーンにある住宅からであることが分かった。
10時23分、警察官らがポピー・レーンの民家に到着。住人の男性が「娘は家の中にいる」と答え、少女が携帯電話を手に持ったまま警察官らの前に歩き出そうとしたタイミングで、その携帯電話が鳴った。彼女が電話に出ると、それは通信センターの司令員からで、これにより警察官らがメッセージ送信の現場に到着したことが確認された。
公開された映像では、