9歳と5歳の姉弟が喧嘩をしていた際に、弟が姉にリュックをぶつけた拍子にハサミが姉の額に刺さるという痛ましい事故がフィリピンで発生した。両親はすぐに病院に運んだが、高額な治療費を用意することができず、姉はハサミが刺さったまま1週間も入院することになった。のちに寄付が集まったことで手術を受けることができたという。米ニュースメディア『New York Post』などが伝えている。
ケガをしたのはフィリピン南部サランガニ州在住のニコル・ラーガちゃん(Nicole Raga、9)で当時、5歳の弟と喧嘩をしていた。2人は鉛筆をめぐって言い争っていたが、次第にヒートアップし、弟は持っていたリュックでニコルちゃんの頭を叩いた。
しかしこの時、弟のリュックの中に入っていたハサミが運悪く飛び出し、ニコルちゃんの額に突き刺さってしまった。泣き叫ぶニコルちゃんの声を聞いて事態に気付いた父親のルネ・ボーイ・ラーガさん(Rene Boy Raga)は、ハサミが刺さったままのニコルちゃんを急いで病院へ連れていった。
病院に到着したニコルちゃんだったが、治療には3万フィリピン・ペソ(約7万6200円)が必要となった。給与比較サイト「Salary Explorer」によると、フィリピンにおける平均月収は4万4600フィリピン・ペソ(約11万3290円)であり、貧しいルネさん一家にとって高額な治療費だったため、すぐに用意することができなかった。
お金が支払われるまでは病院側も治療ができず、