南半球に位置するアルゼンチンでは夏を迎え、多くの人がビーチを訪れている。そんななか突如、強風が吹き荒れて、飛んできたパラソルがビーチで横になっていた男性の太ももに突き刺さる痛ましい事故が発生した。「言葉にならないほどの痛みだった」と話す男性だが、奇跡的に血管や神経を避けて刺さっており、その日のうちに退院したという。『New York Post』などが伝えている。
昨年の12月24日午後、イグナシオ・マスカレーナスさん(Ignacio Mascarenhas、31)は恋人のマリエンさん(Mailén)と交際1年の記念にアルゼンチン東部ブエノスアイレス州の港湾都市マル・デル・プラタにあるビーチを訪れていた。
浜辺に寝そべり、2人でゆったりとした時間を過ごすつもりだったのだが、変わりやすいというマル・デル・プラタの天候が突如イグナシオさんに牙を剥いた。ビーチに突風が吹き荒れたかと思うと、どこからか飛んできたパラソルがイグナシオさんの太ももに突き刺さってしまったのだ。
イグナシオさんは「まるで槍で刺されたようだったね。耐えがたい痛みだったよ」とクリスマスイブの悲劇を振り返る。
すぐに周囲にいた人々が救急車を要請し、通りかかったサーファーがパラソルの傘部分を取り外すのを手伝ってくれたという。その後、救急車と消防隊が到着したが、太ももに刺さっていたパラソルの支柱部分が長すぎたためにイグナシオさんを救急車に乗せることができなかった。
そこで消防隊はこの支柱を切断するためにチェーンソーが必要と判断したが、