米ジョージア州のネイルサロンで今月3日、強盗未遂事件が発生した。店に入ってきた男は、銃を持っている素振りを見せながら「床に伏せろ!」「金を出せ!」と大声で脅したが、なぜか店内にいた客は悲鳴をあげたり怖がる様子はなく、その場から動こうともしなかった。店員に至っては電話を取って対応し始める始末で、あまりの落ち着きぶりに困惑した強盗は何も盗らずに立ち去ったという。米ニュースメディア『USA TODAY』などが伝えている。
今月3日午後2時35分、米ジョージア州アトランタにあるネイルサロン「Nail First」に1人の男が入店した。店内の監視カメラの映像には、キャップを被りサングラスをした男が映っており、右手を小さなバッグの中に入れ、銃を隠し持っているかのような仕草を見せた。
男は「全員床に伏せろ!」と叫び、入り口のそばで横に並んで座っていた女性客3人に向かって「金をよこせ!」と大声をあげたが、女性らは男の顔を見上げるだけで動こうとしない。その後も男は「金を出せ!」と怒鳴り続けていたが、店の電話が鳴ると、店員は落ち着いた口調で「ハロー」と応答した。店内は狭く、店員の目は声を荒らげる男の姿を確実に捉えていたはずだ。それでもいつもと変わらない様子で電話を取った店員に男は近寄ったが、店員は電話を耳から離さず会話を続けているようだった。
強盗が現れたにもかかわらず、