アメリカに住むある女性は、16年もの間ともに過ごした愛猫が突然亡くなり、深い悲しみに暮れていた。そして彼女が決断したのは、愛猫とこの先も一緒にいるために亡骸を“フリーズドライ”することだった。米ニュースメディア『New York Post』などが伝えている。
米オレゴン州マルトノマ郡ポートランド在住のソーレン・ハイさん(Soren High、35)が先月24日、亡き愛猫“ロキキャット(Lokicat、以下ロキ)”の動画をTikTokに投稿したところ、注目を集めた。
ロキは今年2月、ソーレンさんが一時的に預かっていた保護犬に襲われ、16歳で虹の橋を渡ってしまった。保護犬はウサギを見つけて追い回していた際、興奮したせいか進路を変えて外に座っていたロキに襲いかかったそうだ。
ソーレンさんはロキを子猫の時から育てており、16年間をともに過ごしてきた。そんなロキとの日々が突然終わりを迎えてしまったことで、ソーレンさんは心の整理をつけられないでいた。しかしソーレンさんは、ロキを飼い始めた頃から「もし別れの時がきたら、ロキの姿を形として残したい」と考えていたという。
そしてロキを襲った保護犬に新しい家族が見つかった後、ソーレンさんはオハイオ州にあるペットの亡骸を剥製やフリーズドライにする「Animal Family Pet Preservation」社に相談し、ロキをフリーズドライすることにした。なお同社のウェブサイトによると、超低温の真空状態で長時間かけて動物の体内組織から水分を取り除くという方法により、亡くなったペットの自然な姿を保つことができ、美しい見た目を何年も保存できるという。ソーレンさんはロキの亡骸を1か月間、自宅の冷凍庫で保管した後、クーラーボックスに入れて同社に送った。
それから約3か月後、フリーズドライされたロキが入った箱を受け取ったソーレンさんは、