海外発!Breaking News

writer : hanako

【海外発!Breaking News】家畜侵入防止用の鉄柵に挟まり命を落とした犬、飼い主は「すべての鉄柵を撤去すべき」と主張(英)

ジョーさんは同議会に対し計画を見直すべきだとしてこのように主張した。

「キャトルグリッドがゲートの代わりになることは理解していますが、サイクリングで訪れた人は自転車から降りなければならないし、車椅子や移動用スクーターを使う人にとっては進行が妨げられる可能性もあります。それにキャッスル・メドウズではリードなしで犬の散歩をしている人をよく見かけます。あそこで怪我をしたのは私の愛犬たちだけではありません。少なくとも1匹の犬が足を折ったという話を聞いたことがあります。」

「このままではさらに多くの動物が傷ついたり、命を落としてしまうかも知れません。また動物だけでなく、子供が柵の隙間から落下してしまうこともあり得るのです。幼い子はいつも前を見て歩いているわけではありませんから。私と同じような経験を他の誰にもしてほしくないのです。」

今回の事故発生後、キャトルグリッドの撤去を求める嘆願書には1200人以上の署名が集まったという。

事故を受けフェンスで封鎖されたキャトルグリッド。キャッスル・メドウズは犬の散歩などで地域住民がよく立ち寄る公共のオープンエリアだが、牛も放牧されている(画像は『BBC 2023年5月5日付「Woman heartbroken after dog’s cattle grid death」(JO WATERS)』のスクリーンショット)

これを受け、モンマスシャー州議会は計画申請を一旦取り下げると同時に、従来のキャトルグリッドや全国で使用されている同様のゲートやバリアについても代替を検討することを明かした。同州議会の広報担当者は次のように述べている。

「先日の悲劇的な事故を受け、私たちはプロジェクトチームの専門家とともにキャッスル・メドウズの計画について見直しを進めているところです。私たちはすべての利用者にとってベストな方法を見つけるために設計やデータの確認を行います。そしてそれが完了するまでキャトルグリッドを封鎖する予定です。」

画像は『BBC 2023年5月5日付「Woman heartbroken after dog’s cattle grid death」(JO WATERS)』『Boodle Bakery 2023年4月29日付Facebook「I M P O R T A N T」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 上川華子)

キャッスル・メドウズのキャトルグリッド。エヴァの死亡事故後は封鎖されている。アメリカ、カナダ、オーストラリアなどの広大な放牧地でもこの鉄柵は用いられているが、踏み外した動物が大けがをしたり、死亡する危険がある。一方で、学習した家畜や賢い野生動物が隙間を上手に跨いで脱出する例もあり、効果のほどは分からないという(画像は『Boodle Bakery 2023年4月29日付Facebook「I M P O R T A N T」』のスクリーンショット)

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