アメリカにある電力会社の駐車場の一角に、三角コーンで囲まれた場所がある。特に邪魔になりそうな物はなく、何のために置かれているのか疑問に思うところだが、近づいてみると誰もが納得する理由がそこにはあった。米ニュースメディア『WCIV ABC News 4』などがその理由について伝えている。
今回話題になっているのは、米サウスカロライナ州ジョンズ島にある電力会社「Berkeley Electric Cooperative」だ。同社は先月27日、2枚の画像をFacebookに投稿しており、そのうち1枚には、広い駐車場の真ん中に10個の三角コーンが円を描くようにして置かれている。パッと見ただけでは何のために三角コーンが置かれているのか分からないが、そこにはちゃんとした理由があった。
2枚目の画像は、三角コーンで描かれた円の内部をズームアップしたもので、砂利の敷かれた地面には体を埋めるようにして小さな鳥が1羽いた。この鳥は北米から南米にかけて生息するフタオビチドリで、アメリカ鳥類保全協会(American Bird Conservancy)によると、海岸など水辺に棲みつく鳥として分類されているが、水辺から離れた場所で目撃されることも多いという。また巣を作る際は開けた場所を選ぶことが多く、屋上や今回のように駐車場に巣作りをすることもある。
駐車場の真ん中に巣があると、従業員がうっかり車で轢いてしまう可能性があるため、