医師はすぐに超音波検査で頭の位置を確認、頭部が下に来ていることが分かるとスタッフが「イエス」と呟いている。
この動画には「これはすごい! 逆子を手で回転させることができるなんて知らなかった!」「美しい」「プロフェッショナル!」「完璧だね」と医師の技術に感嘆する声や、「赤ちゃんは『うわあ、回っているぞ! いったい何が起きているの!』と驚いているだろうね」などといったコメントも寄せられた。
ちなみに米オハイオ州の「クリーブランド・クリニック(Cleveland Clinic)」のウェブサイトによると、妊娠36週以降でも胎児が逆子である確率は約3%で、外回転術の成功率は50%以上という。妊娠36週前では胎児が自分で回転する可能性が高く、妊娠37週を過ぎてしまうと胎児が子宮で回転するスペースが少なくなるため、成功率が最も高いのは妊娠37週頃という。また妊婦の羊水量が正常であること、胎児が骨盤内に下りてきていないことも重要で、初産婦より経産婦のほうが成功率が高いようだ。
逆子での経膣分娩はリスクが高いため、そのほとんどが帝王切開になると言われるが、エルナンデス医師は「外回転術を行うことで、逆子であっても経膣分娩が可能になる」と述べ、外回転術を積極的に取り入れていることを明かしている。ただ万が一、成功しなかった場合や、緊急時には帝王切開が行われるという。
なおブラジルでは昨年、卵膜に包まれた“被膜児”が誕生し、「真珠を被ったよう」と医師らを驚愕させた。被膜児は日本では幸帽児(こうぼうじ)と呼ばれ、幸運の象徴と考えられているという。
画像は『The Sun 2023年4月19日付「MUM’S THE WORD Amazing viral video shows how a doctor turns a breech baby in the womb」(Credit: Jam Press Vid)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 A.C.)