事故現場の近くで口から人間の脚を突き出しているワニがいるのを発見、FWCのスタッフが4発、ライフル銃を発砲して射殺した。しかしワニの血が水面に広がると別の小さなワニが姿を現したため、その個体も射殺したという。
FWCのスタッフはその後、被害に遭った男性の脚の一部と足先を回収し、2頭のワニの死骸を岸に引き上げた。そしてピックアップトラックの荷台にワニを載せて現場を後にした。
一方、被害に遭った男性はタイタスビルから約75キロ南のメルボルンの病院にヘリコプターで搬送され、右脚を膝下で切断する手術を受けている。
男性のその後の容体については明らかになっていないが、同敷地内に住む元救急隊員のシャロン・マロニーさん(Sharon Maloney)は「男性には止血帯が巻かれ、病院に向かう時は意識がはっきりしていた」と明かしている。
また近隣のコミュニティに住むロン・ピープルズさん(Ron Peoples)は、今回の襲撃について次のように述べた。
「この辺りの家と水辺までは5メートルも離れていないし、よくワニが岸にいるのを見かけるよ。現在は繁殖期にあたるだけでなく、ワニは空腹なんだ。それで車庫の中の車の下などでもワニを見かけるね。なぜならワニは湖から湖へと移動して、繁殖の相手を探しているからさ。」
「ワニは私たちと同じようにここに住んでいるわけだから、ワニをリスペクトし、私たち自身も気を付けないといけないね。」
なおFWCは今回の事故について調べを進めているが、「春と夏の間はワニの活動が活発になり、よく姿を見かけるようになる。そのため水の近くでは特に注意を払うように」と呼び掛けている。
ちなみに同州では今年2月にも、水辺を犬と散歩中だった85歳の女性がワニに襲われ死亡していた。
画像は『The Daily Star 2023年4月18日付「Bloke loses leg after alligator ripped it off and had foot protruding from its mouth」』『WESH 2023年4月14日付「72-year-old man loses leg during gator attack in Brevard County」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 A.C.)