
「ポイッ」という効果音が聞こえてきそうな手付きでヘビを芝生の上に置いた。
自然豊かな土地に恵まれたオーストラリアはたくさんの種類の生き物が生息していることで知られているが、オーストラリアに住む全員が生き物に慣れているわけではない。今回のヘビは「ニシキヘビ」という毒を持たないヘビではあったが、鋭い歯で噛みつかれる可能性のある危険な生き物だ。それにもかかわらず軽々と対処した運転手の行動には、オーストラリア在住の人々を始め世界中の人が驚いている。
交通量の多い道路で車に轢かれそうなヘビの命を救うために行動した運転手の勇姿を収めた動画をクイーンズランド州の地元メディア『9News Queensland』がFacebookに投稿すると、今月16日の時点で再生回数が213万回を超えるほどの注目を集めた。コメント欄には「生き物のために行動できる人は本当に素晴らしい」「この運転手は伝説になるね」「これぞオーストラリアって感じ」「こんなことはオーストラリアでしか起きないよ」など1万件以上のコメントが届いている。
なお、オーストラリアでは2014年に制定された自然保護法により、オーストラリアに生息する全てのヘビは保護対象となり殺すことは違法とされている。一方で人の命が脅かされている場合には、この法律は適用外になるという。
ちなみに昨年11月にはアメリカにて、ニシキヘビの胃から体長1.5メートルのワニが丸ごと引き出される様子を捉えた映像がInstagramに投稿され、大勢が衝撃を受けていた。
画像は『9 News Queensland 2023年3月7日付Facebook「In true Queensland spirit,」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 iruy)