アイリッシュはその場で射殺された。トリニティさんはそれが現実なのか夢なのか分からないほど混乱していたそうで、こう明かした。

「人生の中で最も長い時間だったように感じたわ。犬と闘いながら恐怖と痛みに襲われ、噛まれているのは感じていたけど、どれだけ怪我が酷いのかは全く分からなかった。覚えているのは腕から大量に出血していたことで、救急車で搬送された後の記憶はほとんどないわ。」

この襲撃でトリニティさんは顔、耳、腕に傷を負い、鼻先を噛みちぎられた。腕は重傷で最初に搬送された病院では対処できず、より大きな病院に転送されて手術を受け、6日後に鼻の形成手術となった。鼻の欠損部分には頭皮と額の上部から血流のある皮膚・組織が移植され、耳の軟骨が使われた。これまで4回の手術を受けており、今後は左右で違う鼻の穴の大きさを整えるなど、顔の形成手術が6回予定されているという。

トリニティさんは現在、正看護師になるために学んでいた学校を休学中で「あの日のことを思い出し、夜はよく眠れず犬が怖いの。顔も変わってしまったし、心的外傷後ストレス障害に向き合うために薬を飲み、セラピーを受けているわ」と明かす。そしてその一方でこうも述べている。

「死にかけた経験をしたことで人生に対する考え方が変わったわ。もしかしたら最悪の結果になっていたかもしれないでしょう…。私は今、生きていることに心から感謝しているの！」

そんなトリニティさんは事故から2か月後、TikTokで鼻先に生えた毛を初めて剃る姿を披露しており、これまでの動画再生回数は2000万回を超えた。TikTokにはネガティブなコメントもたくさん届くそうだが、トリニティさんは「頭皮が使われたから、私の鼻先からは毛が生えてくるのよ！　でも私は傷が確実に癒えていくのを感じるし、私は強くなったと感じる。それに忍耐は美徳だと思うのよ」と述べ、ヘイターたちに「人に優しくなることを忘れないで！」と訴えている。

なおこのこのニュースには次のような様々なコメントが寄せられている。

「ピットブルを飼うことを禁止するべき。」
「これは悲劇だ。犬にも人間にとってもね。」
「なぜ自宅で犬を射殺したのか？　獣医による安楽死ということは考えなかったの？」
「犬を撃たせた父親の気持ちは分かる。」
「これはトラウマになるよ。こんなことが起きて本当に大変だったと思う。」
「鼻がずいぶんきれいに形成されてきている。もう一息だね！」
「鼻先の毛の処理をしなくてはならないのは衝撃的だ。」
「心が痛む事故。この人はとても強い女性。これからも応援するよ。」

@trinnyb.02 just got the courage to shave it yesterday ! I can’t wait to get laser hair removal so I won’t have to worry about this. But, hey thanks tik tok for the recommendation lol ! #dogattacks #fyp #survivor #haircut #tik_tok ♬ Monkeys Spinning Monkeys – Kevin MacLeod & Kevin The Monkey

画像は『New York Post　2023年3月2日付「My dad’s dog bit off my nose ― now I have hair growing on my face」（Caters News Agency）』『Trin　2023年1月24日付TikTok「I love her」、2023年2月9日付TikTok「I am」』のスクリーンショット
（TechinsightJapan編集部　A.C.）