アメリカに住む20歳の女性は今から6か月前、父親の飼い犬に襲われて腕や鼻に重傷を負った。今後も顔の形成手術が予定されている女性はTikTokで回復の過程をシェア、前向きな姿勢でカメラの前に立ち続けている。英メディア『The Mirror』などが伝えた。
米ペンシルベニア州に住むトリニティ・ロウルズさん(Trinity Rowles、20)は昨年9月9日、父親の飼い犬でピットブルとアメリカン・ブルドッグのミックス、“アイリッシュ(Irish)”に突然襲われた。
アイリッシュはトリニティさんの父親が5年前に保護した体重約45キロ(100ポンド)のオスで、それまで一度も攻撃的になったことはなかったそうだが、その日はいつもと違ったという。
「アイリッシュはまるでテディベアのような犬でね。可愛くて優しかったの。私にもよく懐いていて、父親が留守の時には私が世話をすることもあったのよ」と明かすトリニティさん。続けて当時のことをこのように振り返った。
「父の家を訪ねた私はあの日、父と口論になったの。あの犬種は感情の起伏が激しいことで知られるし、アイリッシュはきっとただならぬ空気を感じていたのでしょうね。」
「私が父と言い争ったまま玄関を出た後、追ってきた父に腕を掴まれて2人一緒に転んでしまったの。その時よ。アイリッシュが私の鼻に噛みついてきたのは…。」
「父はその場にうずくまる私からアイリッシュを引き離そうとしたわ。でもアイリッシュは私の腕に噛みつき、綱引きでもするように引っ張り始めた。まるでおもちゃのようにね。そして私を引きずり回すと突然、スイッチが切れたかのように攻撃を止め、玄関ポーチの踊り場に横になったの。おそらくアイリッシュは父のことを守ろうとして私を襲ったのでしょうね。」
「現場にはその後、隣人も駆け付けてくれた。そして救急車と警察が来るのを待つ間、父はアイリッシュを自宅に閉じ込めたの。」
「今でもはっきりと覚えているのは、私がちょうどストレッチャーで運ばれる時のことで、父がやって来た警察官にこう叫んだの。『早く殺ってくれ』とね。そしてその直後、銃声が聞こえたのよ。」
襲撃は2、3分だったというが、