サメの死骸が発見される1週間ほど前に、ポートとスターボードが沖合の狭い範囲を2時間ほどかけて繰り返し潜水していたという。
研究チームが17頭のうち11頭を回収して解剖したところ、サメは体長1.6~2.3メートルで、全てメスのエビスザメだったそうだ。同団体の研究員であるアリソン・タウナー氏(Alison Towner)によると、シャチがサメを襲う理由として「脂質が豊富で栄養価の高いサメの肝臓が狙い」という。また同氏は今回のサメの死骸についてこのように述べている。
「シャチが一度にサメを殺した数は、この付近ではこれまでで最多でした。もしかしたら浜辺に打ち上げられず、流されてしまった死骸もあったのかもしれません。」
ちなみに英ニュースメディア『LADbible』によると、サメを襲ったポートとスターボードはいずれもオスで年齢は20歳前後とのことだ。またシャークダイビングなどのツアーを提供する「マリン・ダイナミクス社(Marine Dynamics)」では、地元の人たちに向けて「座礁したサメを見かけた際には同社に報告してください」と呼びかけている。
画像は『The Sun 2023年2月24日付「RED WITH BLOOD Killer whales butcher and rip out livers of SEVENTEEN sharks in ruthless killing spree off South Africa」(Discovery)』『Dyer Island Cruises 2023年2月23日付Facebook「Seventeen sharks were killed by Orcas at Pearly Beach, near Gansbaai.」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 MasumiMaher)