現地時間16日の午前5時50分頃、独ベルリンの一流ホテルで巨大水槽が破裂する事故が発生し、世界中のメディアに報じられた。水槽破裂により1500匹の熱帯魚が100万リットルの水とともに流出し、大半が死んでしまったという。また飛び散ったガラス破片により2人が軽傷を負い病院に搬送されたが、事故直後になにが起こっていたのか。ホテル宿泊者の証言を『Le Figaro』など複数のメディアが伝えた。
破裂した巨大水槽「アクアドーム(Aquadom)」は、ドイツのベルリン中心部にある5つ星ホテル「ラディソン コレクション ホテル(Radisson Collection Hotel)」のロビーに設置されていた。ホテルの周囲には、ベルリンで人気の観光スポットのひとつであるベルリン大聖堂(Berliner Dom)や博物館、飲食店などが立ち並んでいる。
事故当日、同ホテルに宿泊していたクラウディア・ゴンザレスさん(Claudia Gonzales)は「花火のような大きな爆発音が聞こえ、ホテルの壁が揺れた」と当時の状況を説明した。またホテルの部屋にいた他の宿泊者は「想像を絶するものだった」「雷のような音だった」「爆弾攻撃だと思った」などと証言している。
宿泊客の中には、自由民主党所属の連邦議会議員であるサンドラ・ヴィーザー氏(Sandra Weeser)もいた。ヴィーザー氏は当初「短い地震」だと思い、そのまま眠りについたそうだ。そして翌朝になって「魚の死骸やガラス破片がたくさんあり、絵に描いたような惨状だった。ホテルはちょっとした戦場のようだった」と被害の大きさを実感したという。
ベルリン市長のフランツィスカ・ギファイ氏(Franziska Giffey)は16日に事故現場を視察し、