今月4日、米テキサス州を大規模な竜巻が襲い複数の家が倒壊するなど甚大な被害をもたらした。同地域に住んでいたカップルも自宅がほぼ全壊する被害を受け、さらにサプライズでプロポーズを計画していた男性は家に置いていた婚約指輪を紛失してしまった。後日、清掃ボランティアで訪れた地元大学のソフトボールチームがこの話を聞き、数時間かけて指輪を捜索すると奇跡的に発見したのだ。男性がその場でプロポーズを行うと、周囲から祝福の声が沸いたという。『NBC 5 Dallas-Fort Worth』などが伝えている。
今月4日夜、ダコタ・ハドソンさん(Dakota Hudson)とローレン・パターソンさん(Lauren Patterson)が住む米テキサス州ラマー郡パリス市を竜巻が襲った。ローレンさんは「まるで貨物列車のようで、想像を絶するような音でした。私たちはただ抱き合い、無事に乗り切れるよう祈るしかありませんでした」と竜巻による当時の轟音を振り返った。
しかし無情にも竜巻は勢いを増していった。しばらくしてローレンさんとダコタさんがバスルームから出てみると、家は既に崩壊していたそうで、自分たちの家だけでなく近所の家も被害に遭っていた。
ダコタさんは急いで周囲を駆け回り、近所の人たちの無事を確認した。これだけの被害にもかかわらず大きなケガをした人はおらず、ダコタさんはひとまず胸をなでおろした。しかし次に頭をよぎったのは、婚約指輪のことだった。ダコタさんはサプライズでローレンさんに指輪を渡そうとしていたが、それを家の中に置いてきてしまったのだ。急いで捜してみたものの、瓦礫と化した家の中から小さな指輪を見つけ出すのは不可能だった。
ダコタさんは「指輪を失くしてしまったと気付いた時は呆然としましたよ。二度とあの婚約指輪を見ることはできないと思いました」と当時の心境を明かしており、ローレンさんのいとこが指輪ケースの上半分を発見しただけで中身を見つけることはできなかったという。
ところが週が明けた今月8日、