盲導犬や介助犬は、普段から感情を露わにした行動を取らないように訓練されているという。ところがアメリカで車椅子生活の飼い主を支える介助犬は、数年ぶりに車椅子なしで歩く飼い主の姿に感激してしまったようだ。犬が嬉しそうに飛び跳ねている動画がSNSに投稿され、人々の心を温かくしている。『The Dodo』『Hasan Jasim』などが伝えた。
米ミシガン州在住のアカウント名「Cienna, Piper, & Opie」さん(以下、シェンナさん)が先月8日、Instagramに投稿した動画が人々の関心を集めている。そこには長い間、車椅子で生活してきたシェンナさんが杖を使ってゆっくりと歩く姿があった。
シェンナさんは数歩程度歩いただけだったが、その横で雄の介助犬“パイパー(Piper、5)”が彼女の歩く姿を見て興奮気味にジャンプしていたのだ。パイパーはシェンナさんの容体が改善していると感じ取ったようで、嬉しさを抑えきれなかったようだ。
実はシェンナさんは、自律神経系の細胞の乱れにより様々な症状が現われて命に関わることもある遺伝性の疾患「家族性自律神経失調症」を患っており、ほかにも肥満細胞活性化症候群やカルニチン欠乏症などの希少疾患を抱えている。そのため彼女は車椅子での生活を送っており、パイパーがシェンナさんの代わりに床の物を拾ったり物を持ってくるなどのサポートをしているという。
またパイパーは医療アラート犬としての訓練も受けており、生活のサポートだけでなくシェンナさんが低血圧で失神しそうになると教えてくれたり、