盲導犬や聴導犬などとして活躍する介助犬には、糖尿病アラート犬など特殊な訓練を受けた犬も存在する。今回話題となっているのは、てんかん発作が起こる前にその兆候を察知して知らせるというアラート犬だ。トレーナーでもある飼い主がトレーニング中にてんかん発作を起こし、犬は事前に察知して転倒しないように気遣う姿を見せた。このスマートな対応には、「素晴らしい活躍だよ!」といった声が多数寄せられている。『The Mirror』などが伝えた。
アメリカ在住のティナさん(Tina)は、2001年からてんかん発作に苦しんでいる。てんかん発作には、手足の激しい痙攣や短時間の意識消失など分かりやすいものから、ミオクロニー発作と呼ばれる全身が一瞬ピクッとするような小さな症状まである。
ティナさんは2018年8月22日に深刻なてんかん発作に襲われ、それまでの40年間の記憶を失ってしまった。家族や友人、自分自身のことも分からない状態に酷く恐怖を覚えたというティナさんは、今もてんかん発作と闘っている。
そんなティナさんはてんかん発作のアラート犬として、ジャーマンシェパードの“マックス(Max、2)”を飼っている。てんかんアラート犬の認知度を高めるために、普段のトレーニングの様子を撮影してTikTokに投稿しており、話題になった動画もトレーニングの一環を捉えようとカメラを設置していた際に撮れたものだった。
その動画には、キッチンに立って何か作業をするティナさんの姿が映っている。その足元で寝そべっていたマックスはおもむろに立ち上がると、