垂れ下がった皮膚が目を覆い視界が遮られていた犬が、手術を受けて目を開けられるようになったというニュースがイギリスより届いた。散歩中は色々な物にぶつかっていた犬だったが、たるみ治療であるフェイスリフト手術を受けてからは周囲を見渡しながら散歩を楽しんでいるという。『WalesOnline』などが伝えた。
英タイン・アンド・ウィア州ニューカッスル・アポン・タイン在住のアンソニー・ロバートソンさん(Anthony Robertson)とフィオナ・ロバートソンさん(Fiona Robertson)は、愛犬のクランバー・スパニエル“ベントレー(Bentley、2)”の顔の皮膚がたるみ、目が覆われてしまったことに頭を悩ませていた。散歩中、目の前の物にぶつかるようになったベントレーを見たアンソニーさんたちは「このままではいけない」と思い、動物病院に相談することにした。
ベントレーの状態を見た動物眼科の専門医は、額の皮膚がたるんだことでまぶたが内側に入り込み、角膜潰瘍を起こしていると診断した。そしてベントレーは余分な皮膚を取り除くため、カンブリア州にある眼科専門動物病院「Veterinary Vision」で手術を行うことになった。
手術を担当したクリス・ディクソンさん(Chris Dixon)は「手術はベントレーの額から皮膚のヒダを切除するという複雑なものでした。残った皮膚が前にズレてくるのを防ぐため眉吊り上げを施し、上下のまぶたが内側に巻き込まれないようにしました」と明かした。今回の手術はやり過ぎてしまうと瞬きがしにくくなり別の病気を引き起こす可能性があり、逆に吊り上げを緩め過ぎてしまうと手術前と変わらなくなってしまうので繊細な調整が必要だった。難しい手術ではあったが無事に成功し、