外遊びが大好きなオスの飼い犬が今月2日、庭にいたヤマアラシに襲われた。ヤマアラシの針毛は硬くて鋭く、一度刺さるとなかなか抜けないことで知られており、飼い犬は針が心臓まで達して8日後に息を引き取った。獣医が「これほど酷いケースは見たことがない」という犬の悲劇を『NJ.com』などが伝えた。
米ニュージャージー州サセックス郡で2日午前2時頃、ミランダ・ディジェンナーロさん(Miranda DeGennaro、22)が飼っているピットブルのミックス“チェスター(Chester、9)”がヤマアラシに襲われた。ミランダさんが「就寝前にもう一度だけ」と室外に放した直後の事故だった。
「チェスターがテラスを走り、異常に吠えていることに気付いて急いで駆けつけました。でも遅すぎたのです…。チェスターは鳴きながら、顔に刺さった針毛を必死に抜こうとしていました」と回顧するミランダさん。愛犬は頭からつま先まで無数の針毛で覆われており、そのまま夜間の救急対応をしているサセックス郡のニュートン動物病院に駆け込んだ。
ミランダさんはその夜のことをこのように振り返る。
「獣医はチェスターの顔をはじめ、体に刺さった針毛をできるだけ多く取り除いてくれました。しかし20本以上の針毛は胸のかなり深くにまで達していたうえ、ヤマアラシに襲われた時に針毛のいくつかを飲み込んでいて、『専門医による手術が必要』と言われました。チェスターの体内の針毛が心臓を突き刺してしまうことを心配していたようでした。」
ニュートン動物病院で一夜を過ごしたチェスターはその後、