ブラジルのサンパウロ州アララスでオスの飼い犬が今月20日の朝、ヤマアラシに襲われた。飼い主によると愛犬が襲われたのは今年2回目だそうで、Facebookに写真を投稿したところ大きな反響を呼び、『The Daily Star』などが伝えて拡散している。
ヤマアラシに襲われたのは、米マーベル・コミックに登場するスーパーヒーロー“ソー(Thor)”と同じ名前を持つ3歳の犬で、飼い主のアドリアーノ・バートラインさん(Adriano Bertoline)が朝目覚めると、耳、鼻、口、首、脚や腹部などが数百本の黄色い針毛で覆われていたという。
ソーを襲ったヤマアラシの針毛は全体的に黄色で先端は鋭く尖っており、太くて短い。ヤマアラシは敵を刺すと針毛が簡単に抜け落ちるそうで、針が相手の皮膚に刺さるとなかなか抜けないうえ、放置すると感染症を引き起こすこともある。
ソーは刺さった針毛を一刻も早く抜き取る必要があったが、無職で4児の父であるアドリアーノさんは愛犬を獣医に連れていくお金がなく、Facebookでこのように呼びかけた。
「みなさん、おはよう。今朝私が目覚めると、愛犬がとんだことになっていたんだ。愛犬を助けに来てくれるクリニックか獣医はいないだろうか? 私は治療代を払うお金がなくてね。」
そしてこの訴えに応じたのが、地方議員のホセ・ロベルト・アポラリ医師(Dr.Jose Roberto Apolari)で、ソーを引き取りにやって来るとアドリアーノさんと一緒に車でクリニックに向かった。また治療代を肩代わりし、処置が終わるとソーを自宅に送り届けてくれたそうで、