ヴァニアさんは「会話はジョセフが携帯電話にタイプするのを待たなくてはいけないから、焦らずに待つことを覚えたわ。手話はジョセフにアルファベットのAからZまでを教えてもらったの」と語る。また障がいがあると言ってもジョセフさんはなんでも自分でできるそうで、ヴァニアさんは「私ができることといったらミキサー食を作るくらいなのよ」と笑顔を見せる。
ちなみに2人が結婚式を挙げたのは2020年6月26日で、結婚の準備をしようと思って裁判所に行ったところ、担当の女性に「今すぐ結婚式を挙げられるけど、どうしますか」と聞かれ、そのままほとんど駆け落ち同然で結婚したのだという。ヴァニアさんは「ドレスもなく家族もいなかった。『間違ったことをしている』と思う一方で、『自分のしていることは正しい』と感じていた」と当時を振り返る。
ただ家族に知らせることなく結婚したジョセフさんを、ヴァニアさんの母ジャニスさん(Janice)は当初、快く思わなかったそうで「彼と接する機会が増え、その人柄や仕事熱心なところ、娘を心から愛していること、娘がいい意味で成長していることに気付いたの」と考えが変わったことを明かしている。またジョセフさんの弟ドンティさん(Dontae)は「兄が最愛の人を見つけたことをとても喜んでいる。兄からはたくさんのことを学んでいるよ」と述べており、2人を心から祝福しているようだ。
2人はもうすぐ結婚して2年3か月を迎えるが、お互いを見つめる目はとても優しく愛情に満ちており、ヴァニアさんは上手くやっていく秘訣について「障がいではなく、心を見ること」と明かすと、こんなメッセージを残した。
「もし障がいを持つ人と付き合うことがあったら、焦らずに辛抱強く待ってあげて欲しい。そして外見の違いなど、その人の“障がい”に目を向けるのではなく、“心”を見て欲しい。そして障がいを持っていることを大変なことだとか疲れてしまうことなどと捉えずに、まずは手を差し伸べてみること。そうしてその人が幸せになると、自分も幸せになれるのよ!」
なおこのニュースには「ヴァニアさんの『いつの間にか顔の奇形は目に入らなくなっていた。私に見えたのは(気持ちを動かしたのは)彼の心と人格』という言葉に感動したよ。彼女は本当に心が美しい人だと思う」「これぞ真の愛」「美しいラブストーリー」「シカゴの教会のイベントで2人に会ったことがある。とても素敵な夫婦だった」「私も彼らのような真の愛を見つけたい!」「これぞインスピレーション。彼らに祝福あれ!」といった温かいコメントが届いている。
画像は『Love Don’t Judge 2022年8月24日付Facebook「The Man With No Jaw」、2022年9月1日付Facebook「“My husband was born without a chin… so what?”」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 A.C.)