米テキサス州オースティンに住むオモボラ・ゴードンさん(25)に体重3316グラムの男の子、オジー君(Ozzie)が誕生したのは2018年10月1日のことだった。オモボラさんは妊娠中に「誕生しても長くは生きられないだろう」と医師に言われたものの、「この子はファイター。絶対に生き抜く」と信じて出産した。オモボラさんが“奇跡の子”と呼ぶオジー君は、もうすぐ1歳4か月を迎える。『The Sun』『Mirror』などが伝えた。
第1子を妊娠し数週ごとの検診を楽しみにしていたオモボラ・ゴードンさんは、妊娠20週の検診で医師から「胎児(オジー君)の頭囲の測定ができない」と告げられ、専門医を紹介された。検査の結果、オモボラさんは「小頭症か無脳症で、頭蓋骨の一部が欠損しており、そこから脳がはみ出ている。脳がきちんと発達していない可能性が高い」と告げられ中絶を勧められたが、オモボラさんと夫のチェコタさんは「産まれてみないことには分からない。この子の誕生までは命を育もう」と決意し、頑として首を縦には振らなかった。
しかし一方で、夫婦はオジー君の死を見通した‟緩和ケア”の準備を進めることに同意し、自宅から1時間離れたセント・ジョン・メディカルセンターの医師と「誕生後にどのようなケアをするか」について話し合いを進めていた。オモボラさんはその時の心境をブログにこう綴っている。
「安らかに死を迎えさせるために何ができるのか…。そんなことを話していても、私の中では『この子はきっと生きてくれる。闘ってくれる。だって私の子だもの。緩和ケアなんて必要ない』と思っていたの。もちろん不安でいっぱいだったけど、私は『きっと大丈夫』と自分に言い聞かせ、祈るしかなかった。」
オモボラさんはその後も定期的に検診に通い、