ヒューバートさんはハワイ州ホノルルへ赴任することが決まったという。
「電話や電報などどこにいるか分かるような通信手段は一切許可されなかった時代でした。ある晩、売店を覗くと草で作られたスカートが飾ってあって、ある考えが浮かんだんです。このスカートをジューンに送れば私がどこにいるのか分かるかもしれない。そして彼女にそれを送った数週間後、草のスカートをはいたジューンの写真とメッセージが届いたので、彼女は私の居場所が分かったんだなと思いました。」
1945年に兵役を終えたヒューバートさんはハミルトンに戻り、ジューンさんと再会した。2人は5エーカー(約2万平方メートル)の牧場に家を建て、ジョーさん(Jo)、サムさん(Sam)、テレサさん(Theresa)の3人の子供を授かった。
ヒューバートさんはなぜ夫婦そろって100歳の誕生日を迎えることができたのか、その理由はよく分からないという。しかし娘のジョーさんは、遺伝によるものだろうと推測したうえでこのように述べた。
「父の母は104歳、曾祖父は1822年から1922年まで100年生きました。だから父も長寿を受け継いでいるのです。それに父は豚や牛、鶏も自分たちで育てて食べていましたし、母は大きな庭をいくつも持っていたのでインゲン豆、トウモロコシ、ビート、レタスなどほとんどの野菜が手に入りました。母はそれを缶詰にしたり、冷凍したり、乾燥させたりして保存していました。今は健康雑誌などで、自分の食べ物は自分で育てなさいということが言われていますが、2人は昔からそうやって生きてきたのです。私たちは5エーカーの土地を所有していますから常にフェンスを修理したり、何らかの仕事をしたりしなければなりません。両親の長寿の秘訣は常に忙しくしていたことだと思います。」
現在は7人の孫、11人の曾孫がいるというヒューバートさんとジューンさんは、これまでの結婚生活は素晴らしいもので、相性は抜群だとお互いに思っているそうだ。
「一緒にいるととても楽なんです。私たちは喧嘩もしたことがありません。意見の相違はあってもいつも解決してきました。愛する人を傷つけないというのが私たちの姿勢ですから。そしてもし問題や喧嘩があっても大きくしないように、よく考えて話し合うのです。幸せな家庭には神が宿ると私はいつも言っています。これまで本当にいい人生だったし、とてもいいチームワークで家庭を築くことができたと思います」とヒューバートさんは語っており、一方のジューンさんは「夫がハンサムなので、平和を保つのは簡単なことでした」と明かしている。
画像は『Fox News 2022年7月23日付「Ohio couple celebrates 100th birthdays, 79 years of marriage: ‘Been a good life’」(Photo courtesy the Malicote family)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 上川華子)