夫婦はトラックで一日の大半を過ごすようになった。建文さんは荷物の運搬を行う一方で、妻の衣服を取り換え、桶を使って頭を洗い、洗濯をして食事を作った。もちろん妻の誕生日にはケーキを買ってお祝いをし、リハビリにも付き合った。
妻を背負ってのトラックの乗り降りは決して楽ではないが、建文さんは布紐で妻の体を固定、弱音を吐かずに歯を食いしばる。
「一番大変なのはトイレだった。妻は夜中に2、3回トイレに行くし、トイレが間に合わなくて何度も掃除をしたよ」と明かす建文さん。子供たちは2人とも学校を中退し、19歳の長男は今年3月から上海で働き、下の子は地元で暮らしているそうで、「まだまだ元気で働かなくてはならないよ。いずれはトラックを新しくしたいし、家の改築もしたいね」と意欲を燃やす。
ちなみに盈盈さんは、リハビリの甲斐あって建文さんの助けがあれば2キロの距離を歩くことが可能になり、トラックに乗って外に出るようになってからはよく笑うようになったそうで、SNSには2人が笑顔を見せる写真も投稿されている。
盈盈さんは「彼に初めて洗髪してもらった時には涙が止まらなかったわ」と明かすと、献身的な夫についてこのように述べた。
「夫は本当にいい人で責任感がとても強いの。それに何よりも私のことを心から愛してくれているわ!」
一方で建文さんは「誰かと人生を共にするというのは大変なこと」と語るも、こんなストレートな思いを明かした。
「実は妻は、私の一目惚れで初恋の人だった。一目見た時に『ああ、彼女こそ運命の人だ』と思ったんだ。倒れる前の妻は本当によくやってくれていたし、病気になったからといって見捨てたりしたら一生後悔する。愛する妻の面倒をみるのは人間として当然のこと。私の責任だと思っているよ。」
画像は『AsiaOne 2022年7月15日付「‘She’s my first love’: Videos of devoted truck driver husband in China taking paralysed wife everywhere to care for her go viral」(South China Morning Post)(PHOTO: Weibo)』『新闻-映象网 2022年7月13日付「大象深稿 | 坐在卡车副驾驶位上的瘫痪妻子:“我跟他去看世界”」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 A.C.)