そして4つ子が5組と合計44人もの子供を出産したが、残念ながらこのうち6人が死亡している。そんな中で生活の支えとなるはずの夫が2016年に家財道具を持って家を出て行ってしまったことから、マリエムさんは女手ひとつで働きながら38人の子供を育てているという。
その後、マリエムさんは多産ゆえに自分の身体が心配になって医師に相談した。すると医師からは「卵巣が異常に大きく過排卵(卵巣から正常の排卵数をはるかに超える数の卵子が放出される症状)を起こしている」と言われたそうだ。
ウガンダの首都カンパラにあるムラゴ国立病院の婦人科のチャールズ・キグンドゥ医師(Charles Kiggundu)によると、マリエムさんの異常とも言える多産の原因は遺伝的なものによるそうで「彼女の場合は遺伝的要因による過排卵のために双子や3つ子などの多胎を妊娠する可能性が非常に高くなっていると考えられる」と語っている。
現在43歳のマリエムさんは今から3年前、40歳の時に年齢を考慮し医師から子供を産むのをやめるように言われ、医療援助を受けて子宮を取り除く手術を受けたという。何人かの子供は成人し家計を助けているものの、今もマリエムさんは廃品回収や自家製のジンの醸造、漢方薬の販売など子供たちを養うために複数の仕事をしている。粗末で狭い家に大人数で暮らしているものの、家の壁には学校を卒業した子供たちの肖像画が家族の目につく場所に飾られているそうだ。
画像は『Zoom Afrika 2022年1月16日付Twitter「Mariam Nabatanzi, The 40-year-old woman from Uganda」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 MasumiMaher)