フランス南西部のドルドーニュ地方で牛が民家のプールに落下し、消防士らが一晩かけて救出するというハプニングが起こった。牛の救出作業は難航したためフォークリフトを稼働させるなど大掛かりなものとなり、多くの人手を要した。最終的に牛は無事保護されたが、そのころにはもう夜が明けてしまっていた。『RTL』などが報じた。
今回のハプニングが起きたドルドーニュ地方はフランスの南西部にあり、ワインで有名なボルドーの隣の県に位置している。ドルドーニュ地方は中世時代に栄えた城や建造物が残っており、のどかな風景が広がっている。多くの村が「フランスで最も美しい村」に登録されていることでも有名だ。またクルミやフォアグラなどのグルメにおいても注目を浴びている。
6月9日の夜11時頃、そんなドルドーニュ地方サン=ポンポン市のある家主が就寝しようとしたところ、庭から突然大きな「モー」という鳴き声が聞こえてきた。何事かと驚いて家主が外に出たところ、なんと庭のプールに牛が落下していた。牛はプールの底で身動きが取れない状態でもがき苦しんでいたという。
家主は直ちに消防隊と警察官を呼んだが、牛の救出作業は容易なものではなかった。当時の写真を見てみると、プールの大きさは広めのタイプのようだ。また栗色の牛は横に立っている男性と比較すると、大人の牛だと思われる。救助にあたっている人々はどこか途方に暮れた様子に見え、閑静な住宅の庭に突如現れたフォークリフトは物々しい雰囲気を放っている。
最初の救助作業は牛が溺れないように、夏に備えて張られていたプールの水をポンプで空にすることから始まった。続いてパレットボックスで階段のようなものを作り、牛が自力で出てくるよう試みたが、