フランスのブルターニュ地方で「二足歩行馬選手権」という一風変わった大会が行われた。普通の乗馬とは違い、今大会では人間が馬になりきり競い合った。この競技は世界選手権も存在しているほどで、熱狂的なファンもいるという。大の大人がへんてこなコスチュームを身に着けて馬を真似る様子は一見シュールでもあるが、多くの笑いを呼び人々を魅了した。
フランス北西部ブルターニュ地域のコート・ダルモール県で6月4日、第1回ブルターニュ二足歩行馬選手権が開催された。大会には9チームが参加し、地域タイトルと世界選手権の切符をかけて各チームが奮闘した。『Franceinfo』などが報じた。
ブルターニュ初の二足歩行馬選手権では、1チーム6人で3種目の競技が披露された。競技の内容は全9チームが一斉に行うチーム障害物競走「壮大レース」、メンバー1人が馬の鳴き声を真似る「嘶き(いななき)」、そして「大会の女王」と呼ばれメインイベントである自由演技と課された図形を描く演技を各チームが行う「馬術競技」である。
なお二足歩行馬選手権では、仮装が義務付けられている。探偵のような衣装を身にまとったチームや修道女、ハチに扮した衣装などみなユーモアにあふれている。乗馬に使用される小道具の馬にも様々なデコレーションが施されており、各チームの個性が反映されていた。
大会には700人近くの観客が集まり、