卵を産みながら2年続けて母鳥になれなかったフクロウが、生まれて間もない孤児のヒナ2羽を我が子のように受け入れた。親子が誕生した瞬間の様子は動画に収められ、「まるで魔法」「とても嬉しそうで感動した」といった声があがっている。『The Dodo』などが伝えた。
英ノースヨークシャー州シクセンデールに暮らす野生動物アーティスト、ロバート・E・フラーさん(Robert E. Fuller)はこの春、生まれたばかりのフクロウのヒナ2羽が保護されて母鳥を探していることを知った。
ロバートさんが母鳥としてすぐに頭に浮かんだのは、地元で観察を続けていたモリフクロウの“ルナ(Luna)”で、今年は温めていた3つの卵が1つも孵化せず、昨年は何らかの原因で卵全てを失っていた。
そこでロバートさんは「2年続けて子育てができなかったルナの『母鳥になりたい』という夢を叶えてやりたい」と、留守中の巣の中にヒナたちをそっと入れてみた。
当時の動画ではまず、フワフワの白い毛に包まれたヒナ2羽がお互いの体を寄せ合っているのが見て取れ、そこにルナが戻ってくる。
木の穴から巣の中に顔を突き出したルナは、遠くからヒナの声が聞こえたのだろうか。瞬時にそばに寄り添うと、