英イースト・ライディング・オブ・ヨークシャーのブリドリントンに住む3歳女児は「櫛でとかせない頭髪症候群」を患っている。女児の金髪は逆毛でまとまらず、外出すると「なぜ髪の毛をとかさないの?」「櫛を持っていないのかしら?」などと嫌味を言われることがあるという。このたび女児の母親が英メディア『The Mirror』などのインタビューに応じ、UHSについて語った。
ロージー・サンダークリフ=ボートンちゃん(Rosie Thundercliffe-Boughton、3)は、世界で100例ほどの「櫛でとかせない頭髪症候群(Uncombable Hair Syndrome、以下UHS)」を患っている。UHSとは髪が逆立ってまとまらず櫛でとかすことが困難な病気で、金髪のロージーちゃんはよく英ミュージシャンのロッド・スチュワートやボリス・ジョンソン英首相、ドナルド・トランプ元米大統領に似ていると言われるという。
3児の母リサさんは「生まれた時のロージーは白くて健康な髪が薄っすらと生えているだけでした。でも今は乾燥し、まるで針金のような金髪をしています。髪はまとまらずとても繊細なため、普段は緩めのポニーテールやツインテールにするか、ワイルドな頭のままにしておくしかないのです」と述べ、このように続けた。
「ロージーがUHSであると気付いたのは2歳の頃でした。娘の髪は私や夫とは似ても似つかず、私たちはフサフサの髪を持つ娘を“小さなひよこ”と呼んでいました。そんな時、ある友人が娘と同じ症状を持つ小さな女の子の記事を私に送ってくれて、私は娘がUHSであることを確信したのです。」
「そんな娘と外出すると『髪が素敵ね』と声を掛けられたり、様々な人と比べられたりします。私のお気に入りは“ミニ・アインシュタイン”と言われることで、娘を見ていると『アインシュタインもきっとUHSだったのだろう』と思うのです。」
「一方で失礼なことを言ってくる人もいます。コーヒーショップにいた時、あるグループが娘の髪を話題にして『まるで生垣の中を後ろ向きに引きずられたようね』とか『櫛ってものを知らないのかしら』と言っているのが聞こえました。」
「私は平静を装ってその場を去りましたが、もし今後同じようなことがあったら、ロージーのためにも『娘は美しいし、あの子の髪は最高に素敵よ』と言ってやりたいと思います。」
人目を引くロージーちゃんの髪だが、