歴史のある古い家を修復する専門家として活動中のアメリカ在住の夫妻が先月、ある悲劇的なラブストーリーに遭遇した。廃屋の中から発見されたのは、第二次世界大戦中に結婚したカップルの思い出の品だった。当時の新聞記事を貼り付けたスクラップブックや小物入れが残されており、妻は戦死した夫からの手紙や贈られた婚約指輪を70年以上も保管していたことが明らかになった。『The Daily Star』などが伝えている。
米アーカンソー州コンウェイに暮らすケビン・ベリーさん(Kevin Berry)と妻のレインさん(Laine)は、歴史的な家屋を修復する専門家として活動している。
20年にわたって物件の修復を行っている夫妻は現在、1909年に建てられた自宅のほか6つの修復プロジェクトを進行中で、このほど同州モンティチェロにある1896年に建てられた空き家から第二次世界大戦中の新聞記事などが貼られたスクラップブックを発見したそうだ。
レインさんはその様子をTikTokで公開し、こう述べている。
「私たちはゴミだらけの廃屋で『イングラム・メモリーズ(Ingram Memories)』と書かれた1つのゴミ袋を見つけました。中にはマージョリー・メイ・イングラムさん(Marjorie Mae Ingram)という女性が作成したスクラップブックが入っていて、恋人であるクリフォード・ラバーン・フルイットさん(Clifford LaVerne Fluitt)との思い出が詰まっていました。そこには婚約中だった2人の結婚式の招待状が貼ってありますが、日付は空欄のままです。海軍のパイロットだったクリフォードさんがいつ帰ってくるか分からなかったからでしょう。新聞記事によると1944年8月6日に婚約し9月1日に結婚、そしてその翌年に結婚式が予定されていたようです。」
「戦場から送られた電報には、近況報告とマージョリーさんへの愛の言葉が綴られています。しかし結婚式を2週間後に控えた1945年7月14日、彼女の元にはクリフォードさんが北大西洋での任務中に行方不明になったという知らせが届きました。彼は24歳で戦死し、のちに勇敢な行動が称えられ海軍十字章(Navy Cross)を受章したと記されています。」
戦地に赴いた夫からの手紙をすべて保管していたと思われるマージョリーさんだが、