腫瘍の摘出手術をお願いすることにした。最初の診断から実に18年が経っていた。
胃腸外科のチラグ・デーサーイー医師(Dr Chirag Desai)は「患者の腫瘍はあまりにも大きかったため、CTスキャンを撮るのも一苦労でした。また心臓、肺、腎臓、子宮など全ての内臓が腫瘍に圧迫されて本来の位置からずれており、入念な手術計画が必要でした。さらに血管が圧迫されて高血圧だったため、腫瘍摘出後に血圧が急激に下がって倒れたりしないよう、手術の1週間前から治療を開始しました」と明かし、このように続けた。
「手術は外科医4人を含む8人のチームによって行われ、約4時間を要しました。手術前の女性はまっすぐ立つことができず、体重を量ることができませんでしたが、手術後の体重は49キロで、摘出した腫瘍は47キロありました。ただ余分な皮膚や異常な腹壁組織を含めると54キロが摘出されており、これは患者の体重よりも重いという非常に珍しいケースと言えるでしょう。」
なお2020年8月には、インドに暮らす52歳の女性から50キロの卵巣腫瘍が摘出されていたが、デーサーイー医師は「卵巣腫瘍を除いて考えれば、シャンティさんの腫瘍はこれまでインドで摘出されたものの中では最大になるのではないか」と述べている。
ちなみにシャンティさんは手術から約2週間後の今月14日に退院、「普通の生活ができるようになりホッとしています。安らかに眠ることや普通に歩くことさえ忘れかけていたところですから」と笑顔を見せた。
画像は『Times of India 2022年2月15日付「Ahmedabad: Woman shrinks to 49kg after losing 47kg tumor」』『The Daily Star 2022年2月19日付「Woman confused by unexplained weight gain has gigantic 47kg tumour removed」(Image: Apollo Hospitals)』『ABP LIVE 2022年2月16日付「Doctors Remove 47-Kg Tumour From Woman’s Abdomen, Biggest Non-Ovarian Tumour In Indian Records」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 A.C.)