ダイニングルームの椅子に脚から血を流して座っていたそうで、搬送先の病院で脚を70針縫ったものの、すでに退院している。一方のヘザーさんは両腕を切断せざるを得ず、肺の損傷と腎不全により事故から8日後に亡くなった。
ショーノー郡保安官事務所によると、ピットブルはオスで6年以上前にも人を攻撃したことがあったが、ヘザーさんは「シェルターに連れて行くと殺されてしまうから」とそのまま飼い続けたという。
ヘザーさんが亡くなってしまい事故の真相は分からないままだが、シャノンさんはこう推測している。
「あのピットブルは大きな音に対して非常に神経質だったの。考えられるのは、ダミアンが階段から落ちて泣いたのではということ。また転落した際に、犬を蹴り上げてしまった可能性もあるわ。それでピットブルがダミアンの脚に噛みつき、それを見たヘザーが息子を救うためにできる限りのことをしたのではないかしら。」
なおシャノンさんはヘザーさんのことを、自らの命を犠牲にして息子を助けた“ヒーロー”と呼び、9日に一家のためにクラウドファンディングサイト『GoFundMe』でアカウントを立ち上げた。シェーンさんは失業したばかりでだそうで、日本時間24日の時点で目標額5万ドル(約570万円)に対し4万7千ドル以上の寄付が寄せられている。
ちなみにこのニュースには「これは悲劇」「何とも言いようがない」といったコメントのほか、「またピットブルかという気持ち。ピットブルは飼育禁止にすべき」「6年前に手放すべきだった。彼女は自分で自分の首を絞めたんだよ」「子供のいる家庭でピットブルを飼うのは考えたほうがいい。彼女はヒーローではないよ」「どんなに訓練してもダメなものはダメだと思う」「両腕を噛みちぎられるって相当な力だよね」「襲われたら抵抗できないような犬は飼うべきではない」といった厳しい声があがっている。
画像は『Daily Herald Media 2021年12月17日付「Wisconsin woman dies saving son from dog attack. Family calls her a ‘hero.’」(Photo Courtesy Shannon Pingel)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 A.C.)