またピットブルによる悲劇が起きてしまった。米ウィスコンシン州で飼い犬のピットブルが4歳男児を襲い、助けようとした母親が致命傷を負い亡くなった。『Daily Herald Media』などが伝えた。
米ウィスコンシン州ショーノー郡ボウラーで今月8日、2児の母ヘザー・ピンゲルさん(Heather Pingel、35)が自宅で飼い犬のピットブルに襲われた4歳の息子ダミアン君(Damian)を救おうとして両腕を噛みちぎられ、16日に病院で息を引き取った。
ヘザーさんの姉妹シャノンさん(Shannon)によると、事故当時ダミアン君の姉は学校で、ダミアン君の父シェーン・ベルナルデさん(Shane Bernarde)は兄弟の家にいて留守だった。
シェーンさんが午後になって帰宅すると、ヘザーさんがバスルームで倒れてぐったりしており「両腕を失ってしまった。このままでは死んでしまう」と話したという。
ヘザーさんがどのくらいの間倒れていたのかは分かっていないが、シェーンさんは「帰宅時にバスルームのドアは閉まっていた」と明かし、当時の様子をこのように語った。
「ヘザーは『ダミアンが階段から落ちた。でもどこにいるのかは分からない』と言ってね。それで息子を探しに行って戻ると、ピットブルがまたヘザーを襲っていたんだ。」
慌てたシェーンさんは狂暴化したピットブルを庭に引きずり出して射殺、自身も襲われて軽傷を負った。警察が到着したのは午後3時少し前で、ヘザーさんはすでに話をすることも、上手く呼吸をすることもできなくなっていた。
ダミアン君は当時、