救助犬としてのトレーニングを開始するとその才能が開花し始めた。
「ベイリーを迎えてから3日目で、ベイリーこそ新しい救助犬として相応しいと95%確信しました。車庫にいた時、棚の上にあったラグビーボールを取ることができるまでベイリーは諦めなかったんです。このような強い決意が救助犬には必要なのです。」
グラハムさんのお墨付きを得て、ベイリーは7日間にわたる救助犬の正式なトレーニングを受けることになった。トレーニング中には国や警察の審査員が厳しく目を光らせていたが、ベイリーは存分に捜索・救助活動の才能を発揮した。
「瓦礫の中に隠したテニスボールを、怖がることなく探すことができるかという訓練を行いました。ベイリーの動きはこれまで見た中で最も探索犬として自然なものでした。まるで山に棲むヤギのようでしたよ! 何事にも動じず、恐怖心もありませんでした。」
見事な動きを見せたベイリーには、関係者から「もしこの犬のクローンを作ることができるのなら、全ての問題が解決するだろうね」と絶賛の声があがったという。
現在生後18か月のベイリーは、活躍中のコッカー・スパニエル“ジャーヴィス(Jarvis、8)”が引退した後を継ぐ救助犬としてトレーニングを続けている。通常は救助犬のトレーニングに1年半~3年ほどかかると言われるが、ベイリーは早ければ来年4月には本格的に救助活動に参加するそうだ。
ベイリーを保護していたドッグ・トラストのスタッフで福祉政策コーディネーターを務めるルイーズ・クロフォードさん(Louise Crawford)は「ベイリーは素晴らしい仕事ぶりを発揮しており、グラハムさんに本当の家族のように愛されています。そんなベイリーに、私たちは喜びと誇りを感じています」とベイリーの活躍に笑顔を見せた。
画像は『The Mirror 2021年11月25日付「Stray Labrador deemed “rude and stubborn” becomes expert fire service search dog」(Image: ECFRS)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 iruy)