このほどCIA(米中央情報局)で爆発物探知犬となるべく訓練を受けていた雌のラブラドール・レトリバー“ルル”が、「訓練に全くやる気を見せない」という理由で解雇されることになった。CIAのこの発表を受けて、多くの人々がルルの今後を心配していたのだが…。『New York Post』などが伝えている。
CIA(Central Intelligence Agency)と言えば、知らない人はほとんどいないであろう米政府の中央情報局である。そのCIAで、ラブラドール・レトリバーのルルは2017年度の「仔犬のクラス(puppy class)」で爆発物探知犬となるための基礎訓練を受けていた。
バージニア州のフェアファックス警察署で訓練をスタートさせたルルであったが、わずか数週間後に「探知犬としては適さない」と判断された。CIAは公式Twitterで「ルルは爆発物のニオイを嗅ぎ分けることに興味を示さなくなってきました」とツイート。さらにこのルルの状態は気まぐれに起こるものではなく日常的なものであり、訓練の成績結果も著しく低かった。
ドッグトレーナーは「やる気がない日というのは人間だってあるでしょう。犬だって同じです。犬が病気なのか、疲れているのか、退屈なのか、‟犬の心理学者”となってその日のコンディションを見極めていく必要があります。ほとんどの犬が1~2日もすればモチベーションが上がっていきますが、たまにルルのようにいつまで経っても与えられた仕事に興味を示さない犬がいるのです」と語っている。
ハンドラー(調教師)は、玩具や食べ物で興味を引き爆薬を嗅ぎ分けるように仕向けてみたものの、ルルの状況は変わることがなかった。そしてCIAの公式Twitterに「もう(訓練を)楽しんでいる様子さえ見られません」と報告があった。