タイ南部の海岸で先月下旬、漁師の男性が石のような塊を発見した。重さ約30キロの塊はその後、“海に浮かぶ金塊”または“海のお宝”と呼ばれる「龍涎香(りゅうぜんこう)」であることが判明、その価値は1億円を優に超えるとみられている。『The Sun』などが伝えている。
タイ南部スラートターニー県にあるニヨム海岸で先月27日、地元の漁師ナロン・ペッチャラジさん(Narong Phetcharaj)が石のような塊が岸に打ち上げられているのを発見した。
漁を終え岸に戻ってきたところだったというナロンさんは、それがマッコウクジラの腸内で生成される結石「龍涎香」に似ていることに気づいて自宅に持ち帰り、タオルにくるむと段ボールの中にしまいこんだ。
その後ナロンさんはテレビのニュースで見たことを思い出し、塊が龍涎香であるかどうかを確かめるため、ライターを使って燃やしてみた。“アンバーグリス”とも呼ばれる龍涎香は燃やすと溶けだし独特の香りがするためで、ナロンさんは「すぐに表面が溶け出して、本物だと確信したよ。それでこれはお金になると思って、国立プリンス・オブ・ソンクラー大学の専門家に鑑定を依頼したんだ」と当時を振り返る。
龍涎香はマッコウクジラの腸内だけで生成され、