2019年9月、5歳の姉が急性リンパ性白血病の治療で苦しむ4歳の弟の背中をそっとさすって見守る写真が世界中に拡散し、多くの人の心を揺さぶった。あれから2年が経ち、6歳になった男児が最後の化学療法を終えて学校にも通い始めたという嬉しいニュースが届いた。『The Sun』『New York Post』などが伝えている。
米テキサス州コリン郡プリンストン在住のベケット・バージ君(Beckett Burge、6)は2018年4月、急性リンパ性白血病と診断を受けた。当時2歳だったベケット君はそれ以降、化学療法や輸血などの治療を受けながら入退院を繰り返し、今年8月8日に最後の化学療法を終えた。
ベケット君は現在、小学校1年生として学校に通い、友達と外で遊ぶなど普通の子とほとんど変わらない生活を送っており、母ケイトリンさん(30)が最後の化学療法を終えた後の複雑な心境や息子の成長ぶり、そして姉弟の関係などについて語った。
まずベケット君が化学療法を終えた翌日、ケイトリンさんはSNSにこんな投稿をしている。
「昨晩はベケットの最後の化学療法だった。月1回の検査はこれからも続くけど、治療が終わったなんて信じられない気持ちよ。あんなに小さな子が“生き抜く”ために、それまでの人生の半分にあたる3年半を化学療法のために費やしたんだもの。ベケットはファイターであり、スーパーヒーローよ。おめでとう、ベイビー。素晴らしいことを達成したあなたを誇りに思うわ! 1201日の闘いが終わったのよ。」
一方で3児の母であるケイトリンさんは、息子が入院中は2人の子を親戚に預けるなど家族がバラバラで過ごさなくてはならなかったこと、経済的にも精神的にもかなりの負担だったことを明かしつつ、「いざ化学療法を終えるとなると複雑な心境だった」と述べ、