以下のように詳細を発表した。
「9月3日午前9時30分、海洋レジャー用小型船舶“トール号”が9月5日を帰港予定とし、イゲローテからラ・トルトゥーガ島に向けて出港しました。」
「9月5日午後11時頃、港当局から『トール号が目的地に到着できなかったか、出港場所に帰港できなかった』と連絡が入り、我々は捜索活動を開始しました。」
「9月6日午後6時20分、ラオルチラ(La orchila)島沖で漂流している小型の白い船を発見したとの報告を受け、捜索範囲を変更しました。」
「9月7日午後2時10分、沿岸警備隊により4人(うち2人は子供)が救助されました。」
「このたびの悲劇による犠牲者家族の皆様の心痛をお察し申し上げます。」
続けて広報担当者がマリエリさんの死因や自らを犠牲に子供たちを助けようとした点に触れ、「もし船に無線機やGPS、あるいは照明弾などがあれば、生存の可能性は高かった」とも明かした。
マリエリさんの父ウンベルト・チャコンさん(Humberto Chacón)によれば、この船旅は子供たちを楽しませるための家族旅行だったそうだ。
マリエリさんの夫で、この船の船長を務めていたとされるレミス・ダビデ・カンブラーさん(Remis David Camblor)を含めた他5人の行方はいまだに分かっておらず、当局は「生存の可能性は低い」とみている。
パンデミックの影響を受け、マリエリさんの葬儀は11日にYouTubeを通じて執り行われた。自らの命を犠牲に我が子を守り抜いた母親に、人々からは惜しまぬ称賛と冥福を祈る声がこのように相次いだ。
「母親の鑑だ。」
「神はあなたの善行を見ているはず。安らかにお休みください。」
「子供のためなら、母親は何だってできるんだ。」
「あなたに(生前)お会いできなくて残念です。あなたの最期の瞬間が、あなたが素晴らしい心の持ち主であると物語っています。」
画像は『Metro 2021年9月17日付「Shipwrecked mum dies at sea after drinking own urine to save her children」(Picture: Mariely Chacon)(Picture: INEA)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 YUKKE)