時すでに遅し。ヘビはその牙をヴィクトリアちゃんに食い込ませたのだった。苦悶の表情を浮かべるヴィクトリアちゃんから、スタッフは急いでヘビを引き離した。
ヴィクトリアちゃんに噛みついたヘビは当初、東アフリカ原産で弱毒性の「フックスノウト・ルーファス・ビークルスネーク(hook-snouted rufous beaked snake)」というクチバシヘビの一種と報じられた。
しかし英国爬虫類学会のヘビ専門家は「このヘビは(本来の姿とは)外見が異なるように繁殖された毒を持たないキングスネークでしょう」との見解を示している。
いずれにしても人体への危険性はないそうで、傷口も注射器で刺された程度のものであった。ヴィクトリアちゃんは病院に搬送され、傷の手当てを受けた。
なお今回、ヘビが急にヴィクトリアちゃんを襲った原因について、ヘビについて詳しいエカテリーナ・ウヴァーロヴァさん(Ekaterina Uvarova)はこのように推測している。
「ヘビは臭いに非常に敏感です。」
「もしヘビがお腹を空かせていて、少女から獲物である鶏の匂いをかぎとったのであれば、それが刺激となって噛みついたのかもしれません。」
ヴィクトリアちゃんはこの日のランチにチキンを食べており、またヘビとふれあう前にヒヨコに触っていたそうだ。
一方で母親のウヴァーロヴァさんは、ヘビがヴィクトリアちゃんに噛みついた原因を「人間の過剰な注目のせいではないか」と明かしており、以下のようにふれあい体験の禁止を訴えた。
「常に触られている動物は隠れたり休んだりする場所もなく、常にストレスを感じています。」
「それは(動物にとって)決していいことではありません。」
動物園のスタッフによると、このヘビが人に危害を加えたのは今回が初めてだったという。
画像は『The Daily Star 2021年9月3日付「Terrifying moment girl, 5, is bitten on face by snake at petting zoo」(Image: Will Stewart)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 YUKKE)