“最恐の独裁者”としてのイメージが強いロシアのウラジーミル・プーチン大統領。しかし不屈と言われる彼も、時には悲しい表情を見せることがあるようだ。このほど『New York Post』『The Sun』などの海外メディアが、亡くなった親友の棺の前でプーチン大統領が涙を見せていたと伝えている。
今月8日、ロシア非常事態相のエブゲニー・ジニチェフ氏(Yevgeny Zinichev、55)が不慮の事故で亡くなり、モスクワで10日に執り行われた告別式にはプーチン大統領(68)も参列していた。
『BBC News』によると、ジニチェフ氏は1987年から1991年にかけてKGB(旧ソ連国家保安委員会)に勤務し、2006年以降はプーチン大統領のボディーガードを務め、常に行動を共にしていたという。そして2018年にはロシア非常事態相に就任し、ロシアでは「プーチン大統領の後継者」とまで言われていた。
そのジニチェフ氏の告別式で、プーチン大統領は棺の縁に両手と頭をのせて数秒ほど微動だにせずにいた。まるで心の中でジニチェフ氏に何かを語りかけているようにも見える。そして頭をあげると胸の前で十字を切り、棺の中に横たわるジニチェフ氏の頭を軽く手で触れて遺族のいる席へと向かった。
プーチン大統領はジニチェフ氏の妻であるナタリヤさん(Natalya)と息子のデニスさん(Denis)に声をかけると、