「少子化」が非常にデリケートな問題として扱われている日本において、もしも議員がこのような発言を放ったらすぐさま辞任に追い詰められるに違いない。だがロシアでは今、プーチン大統領の強いカリスマ性に魅かれてやまないというある女性議員からこんな発言が飛び出し、話題となっている。
このほど、ロシア議会で女性・子供・家族問題対策委員会の長を務める有力女性議員のYelena Borisovna Mizulinaさんが、ロシアの国家力をもっと強化させたいとして、驚くような発言を放ったことを『trust.ua』が報じている。
「これからの女性には、どんどんプーチン大統領の精子で子供を産んで頂きたい。大統領を父親とする赤ちゃんを産めば、その子には愛国心があるわけですから軍事的、政治的なエリートとなり、ますますロシアを強くして行くことでしょう。」
理想論に満ちたジョークともとれるこの意見。しかし、それはジョークではなかったようだ。プーチン大統領の精子バンクを設立し、名乗り出る女性には“それ”を郵送する。「大統領の遺伝子を継いだ子を妊娠し、産み育てることになった女性には特別手当を支給し、赤ちゃんを順調に伸ばすため専門の寄宿舎で教育を受けさせるなど、政府としてしっかりと関与していきましょう」といたって真剣なようだ。
もっともロシアの女性たちは「バカバカしいわ!」と失笑するばかりで、そのアイデアを誰も相手にしていないもよう。ウクライナの大衆紙によるガセネタではないかといった説も浮上しているようだが、プーチン大統領を尊敬してやまないMizulina議員だけに、“もっと若ければ私自身がそうしたかった”との本音が見え隠れしているような気がしないでもない。
※ 画像はmetro.co.ukのスクリーンショット。
(TechinsightJapan編集部 Joy横手)