「お腹が空いた」「眠い」と訴えるかのように、激しく泣き叫ぶ赤ちゃんの声がオーストラリアの動物園で鳴り響いた。ところがこの動物園、現在はロックダウンの影響で閉鎖中という。来園客がいないはずの園内に響き渡る赤ちゃんの声は、なんと飼育中の鳥が声真似で作りだした音だったのだ。本物と違いが分からないほどの鳴き声は、多くの人を驚かせていると『The Guardian』などが伝えている。
豪ニューサウスウェールズ州シドニーにあるタロンガ動物園は現在、ロックダウンにより閉鎖されている。来園者がいない静かな園内に動物たちの鳴き声だけが響く中、どこからか赤ちゃんの泣く声が聞こえてきた。
スタッフたちはこの泣き声の発生源を突き止め、動画で撮影することに成功。その映像がTwitterやFacebookでシェアされると、その正体に多くの人が驚愕した。
それもそのはず、赤ちゃんそっくりの泣き声を発していたのは園内で飼育中の鳥だったのだ。投稿された映像には、高い場所の枝の先に立ち、羽を広げながら大きく口ばしを開けて鳴く鳥の姿が映る。
この鳥は“コトドリ(superb lyrebird)”と呼ばれるオーストラリア南東部を中心に生息している同国の固有種で、他の鳥の鳴き声や犬、車や携帯の音など様々な音を真似することで知られている。驚くべきはそのクオリティで、